2016年3月11日金曜日

ハスのクラブ勧誘


「キレイなお母さんだね」

「あぁ・・・ハス」

イズル親子の前に突如現れた不吉な男。


「君はプログラマーを目指してるんだって?」

「そうだけど」

ハス、さほど仲良くもないのに、イズルの部屋に進入。


「クラブ立ち上げたんだけど、君に参加してもらいたいなぁ」

「どんなクラブ?」

実は、ハス、アバンギャルドのリーダーの座にも着いたばかり。読書しては本をあちこちに散らかす団体だったので、読んだら片付ける!をルールに加えるために。そっちは近々辞める予定。


「閃光旅団っていうんだけど」

「まさか、盗みなんかしないよね・・・」

幻影旅団ではない。名前はそこから借りたけど。あと、閃光のハサウェイからと。


「しないしない、ただ暮らしを楽しむだけ」

「それだけで、なんでプログラマーが必要なんだよ」

まぁ、それは追々・・・w


「それはそうと、君のキレイなお母さん、ウメコの父親と不倫してるんだって?」

「な、なんでそれを・・・」

イズルが一番えぐられたくない部分。


「大丈夫だよ、ウメコには言わないから」

「ゆする気か!」

弱みを握って牛耳るだけよ。(笑)


「とにかく、期待して待ってるから」

「・・・・・」

参加するしか選択肢はない。


家に帰ると、イズルの妹ハネルが来ていて、キッチンの掃除をしていた。


「アンナは掃除も料理も下手で使えないんだ」

「私なら少しは上手にできると思うわ」

たいして変わらんだろ。


「クラブ、君が参加してくれて嬉しいよ」

「ハスがいるから入ったのよ」

口の軽いメイド、プログラマー、宇宙人を手中に収めたハス。


「何よあれ・・・」

ハスに媚を売りまくるハネルにイラッとするアンナ。女同士の友情なんて、男が絡めば脆い。


ハスの入浴に仰天したばかりの屋外風呂にゆっくり浸かりながら、悶々とするアンナであった。今日も、植物売却の収入程度。


ハスがオーディオを購入。アンナには内緒。


「見て、この家具!女ウケ狙ってるんだわ、きっと!」

「きっとそうだ・・・」

ハス、クラブのメンバーとの集会のために、家具を購入。その散財よりも、裏に潜む意図を勝手に想像して怒るアンナ。


(またやってんのか・・・)

二股を疑う年上女と、ご機嫌取りに必死な年下男。このややダメな男ヘンリーもまた、ハスのクラブに入会。女の懐に入るのが上手い男は何かと使えそうだしね。


家具を買って少し残金は減ったものの、こんなに残して一週間を終了。

宇宙娘ハネル、嬉しそうな足取りで家路に就く。

2016年3月9日水曜日

結構大丈夫な日々


「アンさんの仕事場だった部屋の暖炉、消しておいてくれない?」

メイドのアンナが入れない部屋。


「うるさい女だな・・・」

節約のためだよ。


毎朝の日課となっているアンナの井戸占い。今日は全然ツイてないようだ。


すかさず悲しみのホットラインに電話をし、ブルーな気持ちを払拭。


「ねぇ?あたしもメイドとして雇ってもらえないか訊いてみてよ」

「本気なの・・・?」

一度はフラれたハスに少し優しくされただけで、過去の傷が大きく回復したハネル。


アンナは風呂に入りながらよく飲み物を飲んでいる。そこへ、のび太みたいに結構な確率で出てくるシン。オーラの色からして緊張しているようだが・・・じゃぁ出ていけw


「私が生き返してあげるから」

「できるの?」

アンナ、シンの蘇生を決意。


「井戸に頼めば簡単って話よ」

「便利な井戸だね」

井戸を舐めちゃいけない。アンさんが井戸の怒りで死んだことを忘れてはいないか。


「アンナに会えてよかった」

「シン・・・」

燃え上がるのんきな二人。


「遅くなっちゃった・・・」

「寝坊するほど、昨夜は何に夢中になってたんだ」

朝ごはんができてないことで不機嫌なハス。


何に夢中になってたか、まるっとお見通しなワケだけど。


庭の植物を売ったぐらいしか収入はないが、大きな支出もなかったので残金はあまり変わらず。


井戸中毒のせいか、アンナの顔に発疹が。薬を買ってサクッと治したいが、そんなことにお金を使うより・・・


井戸に使いたい。

今日も恋愛祈願をするが、これまでにないオドロオドロしい雰囲気。


ジャジャーーーン!!!

彼氏がデキた。(爆)


ブチューーーーッ!!!

有無を言わさずアンナの唇を奪う初対面のゴースト彼氏。


「何これ・・・悪夢だわ・・・」

シンですら交際には至ってないというのに、全く見覚えのないゴーストを勝手に彼氏にされてしまうなんて、井戸の怒りが溜まってきているに違いない。


「庭の植物を盗んでいったやつがいるのよ!ひどくない!?」

「ひどいですね・・・」

犯人はアンナだ。


(一つ拝借しちゃおう・・・)

ユウコの家の冷蔵庫から神々の食べ物を持ちだそうとするアンナ。これでシンを蘇生しようと考えたが、家からは持ち出せない仕様なのであった。


宿題が溜まりがちなハス、無職で暇なハネルに手伝ってもらう。


「ありがとう、助かったよ」

「いいのよ、これぐらい」

ハスに完全に手懐けられていくハネル。


予期せぬ彼氏出現で血迷うアンナ。(笑)

貯金に油断して、植物収穫しかしてない今日この頃。


「ハサウェイは元気なのね・・・」

「えぇ、とっても」

自分の死後、実の息子が帰って来てると知ったアンさん。そんな彼女の出現を少し疎ましく思うアンナ。顔に出てる、顔にw


「きゃぁ!」

植物の収穫をしておこうと思ったら、外に置いてあるボロ浴槽に優雅に浸かるハスの姿が。なんで、わざわざ外で風呂に入るのか。


たとえそれが不本意であっても、彼氏がデキてしまうと、井戸の恋愛祈願はもうできないよう。そろそろ、地道な生活をしようか。


しかし、それなりにお金があると、人は余計なことばかりしてしまうのであった。

宇宙植物を何種類か栽培してりゃ、苦労せずに生きていけるという結果になるな・・・これ。

2016年3月8日火曜日

ハサウェイ計画、始動


「あれ、君の彼女じゃない?」

「彼女?」

ハス、ヘンリーの地雷を堂々と踏む。


「付き合ってないから彼女じゃない!(ヒソヒソ声で)」

「付き合ってないの?」

ゲンミツにはね。


「ふ~ん、そうなんだ・・・」

「・・・・・」

意味深な目でエミを見るハス。


(色々使えそうな男だな)

ハス、悪巧みが止まらない。


死んだ実母アンの大きな館を受け継いだハス。なけなしの遺産を育ての母に送金。アンさん、井戸にどんだけ大金使ったんだ。たったの§1,427しか残ってないじゃない。


「そんな見苦しい格好するな」

「きゃぁ!火!火!」

アンナ、慣れない料理でコンロを壊す。ハス、冷たい言葉だけ残して学校へ。


「見苦しいって何よ・・・この脚線美を」

ブツブツ文句を言いながら、これまた慣れない冷蔵庫の修理。


「はぁ・・・年下男に尽くすだけの生活じゃ、エミと一緒じゃない」

財産§0からの生活が始まり、アンナは馬車馬のように働かざるを得なくなった。


庭師に払うお金もない。


請求書も払えない。

そもそも§10,000もの請求が来る家に住んで、無職二人で生活できるのか。いや、二人じゃダメなら三人、四人・・・ハスの目的は、働かずに悠々自適に暮らすこと。その駒の第一号がアンナだった。


「ハス、可愛い子がクラブに入ったわよ」

「可愛い子?」

アバンギャルドに新人が加入。


(まずいな・・・)

ハスに想いを寄せるウメコだった。ハスが母親違いの兄とは知らず、ウメコは未だに恋する乙女なのだ。


そんなこんなで、アンナが必死に庭の植物を収穫して売り、ようやく§570を捻出。請求書を払うにはまだまだ遠い。


「いやーーーっ!」

アンナ、またコンロから火を出し、ついに壊す。


§10,000ほどを今日中に払わないと電気が止められてしまう。コンロの買い替えも§4,000ほどかかる。頭を抱えるしかないアンナだった。


「困った時はお互い様よね」

家の植物は収穫し尽くしたので、全ての植物が揃うヘンリーの家を訪れたアンナ。宇宙系の植物は高値で売れる。勝手に収穫して、勝手に売却。


ついでに、公園の植物も収穫&売却。


コンロを買い替え、請求書の料金も払えた。庭師の契約も復帰。


「ハスって、アンさんとネオの息子なんだって」

「そうなの!知らなかった・・・」

ハスが自分の秘密をあっさりアンナに話した狙いはこれ。おしゃべりアンナから徐々に広まることを期待していた。


「どう思う?彼のこと」

「あんまり好きじゃないな・・・」

青い髪の宇宙娘ハネルは、ハスに告白する前にフラれた経験がある。アンナには知られたくない秘密の過去。


「好きになってもらえるように努力するよ」

「あ・・・おじゃましてます・・・」

ハスが学校から帰宅。


「結構いい人なんじゃない?」

「これがあの男のやり方か!」

アンナ、徐々にハスを理解し始める。


「何?こんなところへ呼び出して」

「たまには自然の中もいいでしょ?」

ウメコ、ハスを寂れた孤島に呼び出す。


なぜか、イズルも。


さらに、ヘンリーも。


「イズルとくっつけたんじゃなかったのか?」

「二人でデートしてたはずだけど・・・」

ヘンリーがウメコにイズルを薦めたのは、ハスの差金であったのか。


なにゆえ、ウメコが男三人を一緒に呼び出したのかは謎だが、ヘンリー家の宇宙植物のおかげでハス家の家計は実に潤ったのであった。